今回の記事では、車検の際に気を付けてもらいたい、水増し請求について解説します。ぜひ、この記事を参考にしながら、良心的な車検業者を選択するようにしましょう。とくに車検が初めての人は、今後のお財布事情に大きく関わってくる情報なので、悪徳業者にあたってしまうと、数万円単位で水増し請求される場合もあるため、注意しましょう。
車検って何？車の安全性を確かめる検査
車検とは、車の安全性を確かめるための検査のことを指します。車の安全性は、命にかかわる重大な要素です。
普段から安全運転を心がけていても、車自体の性能にガタが来ていると、いざ危険に直面したときに、十分な対処ができず、大きな事故を起こす危険性があります。そういった事故のリスクを減らすために、車検制度があります。検査する箇所は多岐にわたり、ボディやエンジン、足回りやタイヤなどをチェックします。
ただし車検のタイミングは、いつでもいい訳ではなく、一定期間内に受ける必要があります。新車の場合だと、購入してから３年後に一度目の車検を受けることになります。２回目以降の車検は、２年経過ごとに決まって受けなければなりません。
このように、車を所持している人にとって、車検はとても大切なことです。万が一、車検を受けないで公道を走行してしまうと、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられることがあります。
一般的な車検の通し方
車検を受ける際には、見積もりを取ってもらったあと、車検の予約を取り、車検が完了すれば、車検費用を支払って作業終了という流れになります。
車検にかかる日数ですが、即日対応するところもありますが、正規ディーラーであればおおよそ２～３日程度で完了します。また車検時には、パーツ交換が発生することもあります。
車には、エンジンオイルや、タイヤなど消耗品も多く使用されているため、車検を行う前後に担当者から追加費用が発生する旨を伝えられるケースもあります。
水増しに要注意！車検で気を付ける際のポイントは？
その一方で一部の業者では、車検のときに水増しされた料金を請求された事例も存在します。たとえば、中古車を取り扱う会社が、不正車検で行政処分を受けた事案も発生しています。
不正車検の実態が明るみになり、全国的に知れ渡るケースもありますが、把握されていない所では今も多くの水増し請求が行われている可能性もあります。
見積書の金額と平均的な相場との差をチェックする
見積もり時に相場とかけ離れている金額を提示された場合には、安易に依頼しないよう気を付けましょう。相場より、数万円高い金額を提示されることもあるため、会社選びは非常に大切です。
車検を受ける際には、慌てて会社を選ばないよう、ある程度期間に余裕をもっておくべきです。もし、会社選びにあまり時間が取れないという人は、検討している整備会社の口コミを、ネットで検索してみるといいでしょう。最低限の評判を把握することはできるはずです。
なお、車は多くの場合、走行距離に比例して車検の際に必要な費用が上がります。料金が高いからといって、すべて水増し請求であるとはいえません。車の消耗が激しければ、部品交換に必要な経費も、上がっていく可能性があります。
正規ディーラーが確実だが、最も車検費用が高くなる傾向がある
車検専門業者では不安で、正規ディーラーに依頼したほうが安心と考える方もいらっしゃるかと思います。正規ディーラーであれば、交換部品に正規パーツが用いられるほか、親身になって対応してくれることがほとんどです。しかし、作業工費やメーカー保証制度などにより費用が高くなる傾向があります。
安心できる車検業者の選び方とは
車検業者の選び方として、代表的な方法を紹介します。安心にも、いろいろな要素がありますが、今回は価格面で、水増し請求されないことに重点を置いています。
ポイントは、複数の業者で相見積もりを取ることです。水増し請求に注意している人は、この方法が得におすすめです。時間がかかるデメリットはありますが、金額に基づいて比較することができます。
見積もりは、一般的には無料で対応してくれます。要する時間は、だいたい20～30分程度です。法定費用と呼ばれる料金は、車の種類等で決まる金額のため、どの車検業者でも変わりません。
業者ごとに変わってくるのが、車検基本料です。こちらには、各種手数料や部品交換代も含まれているため、数万円単位の料金差が発生することもあります。水増し請求を防ぐためにも、できる限り複数業者で見積もりは取るようにしてください。
まとめ
今回の記事では、車検時に注意していただきたい水増し請求について解説しました。残念ながら、車検時の水増し請求が横行している、現状は否定できません。
過去には、有名企業も行っていて実際に行政処分も受けています。このような実態から、自分の財布を守るためにも、水増し請求を未然に防ぐ知識を備えておいてもらえればと思います。
