新車の購入は高い買い物なので、少しでも安く購入するコツを知ることが大切です。そして、新車には安く購入しやすい時期があることをご存じでしょうか。本記事では、新車が安くなりやすい時期や車の買い替えを考えるべきケースについて詳しく解説します。新車の購入を検討している人は、ぜひご一読ください。
新車が安くなりやすい時期
新車の購入には、年間を通して価格が安くなりやすい時期が存在します。
決算期
最も注目すべきは2月・3月の決算期です。自動車ディーラーや販売店は、年度末の目標達成のために値下げや特典を充実させる傾向があり、この時期が最も安く購入しやすいタイミングといえます。ただし、納車までの手続きや整備に時間がかかるため、ギリギリの交渉では希望通りの値引きが難しいこともあります。そのため、1月頃から余裕を持って商談を始めておくのが効果的です。
中間決算期
次に狙い目となるのは9月の中間決算期です。この時期も、ディーラーが前期の売上を伸ばすために契約を取りたがる傾向があり、値引き交渉がしやすくなります。ただし、年度末ほどのインパクトはないため、若干の割安感と考えるとよいでしょう。
ボーナス期
また、6月・7月のボーナス期も車が安くなるチャンスです。消費者の購買意欲が高まるこの時期に合わせて、販売店は値引きやサービスを強化します。ボーナスの支給によって一括購入や頭金の用意がしやすくなるため、価格交渉にも応じてもらいやすい時期です。
月末
加えて、毎月の「月末」も狙い目です。営業成績の締めを意識する販売店は、成績を上げるために柔軟な対応をしてくれる可能性があります。さらに、12月の年末は歳末セールなどの販促が活発になり、年間目標の達成に向けて一層の値引きや特典が期待できます。
車の買い替えを考えるべきケース
車の買い替えを検討するタイミングは多くの人にとって悩ましい問題ですが、いくつかの明確な判断基準があります。
エンジン・ミッションの故障
まず代表的なのが、エンジンやミッションが故障したときです。これらは車の中でもとくに重要な部品であり、修理費用も非常に高額です。エンジンの修理費はおおよそ100万円、ミッションは約40万円が相場となっており、ハイブリッド車ではさらに蓄電バッテリーの交換費(約40万円)も加わるため、負担はより大きくなります。こうした高額な修理費用が必要な場合「車を手放したくない」という強いこだわりがない限り、買い替えた方が経済的といえるでしょう。
購入から5年~7年が経過した時
次に、購入から5年〜7年が買い替えの目安とされています。新車登録から3年後に初回車検があり、5年目であれば1回の車検後に手放すことになりますが、年式が比較的新しいため、買取価格の下落が比較的緩やかです。7年を過ぎると車検が2回済んでおり、年式も古くなることから査定額が下がりやすくなります。一般的には8年を超えると買取価格がゼロになる可能性もあるため、8年目を迎える前に買い替えを検討するのが理想です。
走行距離を10万kmを超えた時
さらに、走行距離10万kmを超えたら売却を考えるのも一つの目安です。車のエンジン内部にはタイミングベルトという重要な部品があり、耐久年数はおよそ10年、または10万kmとされています。この距離を超えると大がかりなメンテナンスが必要になるケースも多く、買い替えを視野に入れるタイミングとなります。
新車を安く購入するための交渉術
車をお得に購入するためには、購入時期の見極めだけでなく、交渉の工夫も重要です。
不要なオプションを外す
まず意識したいのは、不要なオプションを外すことです。見積もりには、車両本体価格以外に多くのオプション費用が含まれていることがあります。自分のカーライフに本当に必要な機能かをよく考え、不要なオプションは削除することで総額を抑えられます。
在庫が多い車種を狙う
次に、在庫が多い車種を狙う戦略も有効です。人気が低い車種や、市場に多く流通している車は在庫が豊富な傾向にあります。販売店としては保管コストを減らすために早期販売を望んでおり、こうした車種では価格交渉に柔軟に応じてもらえる可能性が高まります。カラー展開が多かったり、複数の中古車情報サイトに掲載されている車両は在庫が多い可能性があるため、注目すべきポイントです。
真剣な姿勢を見せる
加えて、本気で車を欲しいという姿勢を見せることが交渉の前提になります。「ちょっと話を聞きたい」程度のスタンスでは、販売店も真剣に対応しないケースが多いため「購入意欲が高い顧客」と見られるようなアプローチが重要です。ただし、交渉時にはいきなり希望額を伝えるのではなく、相手の提示条件を聞きながら段階的に話を進めていくことで、よりスムーズで効果的な交渉が可能となります。
まとめ
新車を少しでも安く手に入れるには、購入時期と交渉術の両方を上手に活用することが重要です。とくに、2〜3月の決算期や9月の中間決算期、6〜7月のボーナス期、そして毎月の月末や年末は値引きや特典が充実しやすく、狙い目の時期です。また、車の買い替えタイミングとしては、エンジンやミッションの故障、購入から5〜7年経過、走行距離が10万kmを超えた時などが判断基準になります。さらに、購入時には不要なオプションを削除したり、在庫の多い車種を狙ったり、購入意思をしっかり伝えることで、交渉を有利に進めることができます。こうした工夫を取り入れることで、新車購入をよりお得に、そして納得のいくものにできることでしょう。